舌磨きをしているのに、あなたの舌苔が永遠に取れない理由

こんにちは！

口臭に関する論文を50本以上読み、
2年間悩んでいた口臭をたったの1週間で解消した
口臭アドバイザーの青井です。

今回は、なぜ毎日丁寧にケアをしているのに
あなたの舌苔が消え去ることがないのか？

ということについて話していきます。

舌苔がクサイから口臭があるんだ！
と思って舌苔をとるために
舌磨きをしたりマウスウォッシュをしたりしてるのに、
全然取れない。

舌磨きをした1時間後にはもう白い汚れがついている。

なんてことはありませんかね。

僕は2年間ずっとこれに悩まされていました。

取っても取ってもまた舌苔ができる。

舌苔のせいで歯磨きした直後ですら
口が臭い。

もうどうすりゃいいんだ。。。

と絶望していたので、
その問題を解決する方法を話していきます。

思考の転換。舌苔が取れないことが問題ではない

そもそも論として、
舌苔が「取れない」・「除去できない」ことは
問題ではありません。

え？どういうこと？？

と思ったかもしれないですね。

くさい舌苔ができてしまう人の問題は、
舌苔が「取れないこと」ではなく、
「舌苔ができるような口内環境になっていること」
が問題なのです。

（※舌苔は多少できるのは全く問題ないです。

舌の奥の方の真ん中あたりが
多少白い程度であれば正常なので、安心してください。）

よく考えてみてください。

そもそも舌苔ができなければ
いちいち舌磨きしたりする必要もないし、

舌苔ができなければ
舌磨きをしてまたすぐ舌苔ができてる…
なんてこともなくなりますよね。

舌苔ができるような口内環境になっているからこそ、
舌磨きをしてもまたすぐ舌苔ができてしまうんです。

これを口臭ではなく「肩こり」の例で例えると、
めっちゃ姿勢が悪い状態でデスクワークをしていることが
肩こりの原因なのに、

「マッサージ屋さんに通いまくってるのに
全然肩こりが治らない！」
と嘆いているのと似たような状況です。

この場合、どれだけマッサージ屋さんに通ったとしても、
根本の姿勢を直さないと永遠に肩がこり続けますよね。

それと一緒です。

どれだけ舌磨きをして舌苔を取ったとしても、
根本の口内環境をどうにかしないと
永遠に舌苔ができ続けます。

口内環境を良質にするには…

そもそも口内環境が悪いとなぜ舌苔ができ、
口臭が起こるのかと言うと。

様々な理由で唾液があまり分泌されなくなる
↓
口内が渇く
↓
渇くことで口内の細菌が繁殖する
↓
細菌や食べカスが舌に堆積する
↓
細菌が食べカスのタンパク質を分解し、
その際にニオイが発生する

と、こういった流れを辿るからです。
（あくまで一例ですが、大体がこのパターンです）

実際、日本歯周病学会の資料によると、
47名を対象とした測定では、

唾液量が5ml未満の場合、
5ml以上の場合よりも舌苔のスコアが高いことが
データとして出ています。

じゃあ口内環境を良くして
舌苔ができにくい状態を作るにはどうすればいいかと言うと、
『唾液の量を増やす』
ということが重要になってきます。

唾液の量が増えると、

・細菌の繁殖を抑えられる
・食べカスなども唾液が洗い流してくれる
・口内の虫歯菌が食べカスを餌にすることによって
酸性になった口内を中性に戻してくれる

など、いいことしかありません。

なので、唾液の量を増やすことを意識することで
口内環境を良質にでき、
結果的に舌苔ができにくくなります。

唾液の量を増やすには…

唾液の量を増やすために必要なのは、

・体内の水分量を増やすこと
・舌の動きを活発化させること

です。

まず、体に十分な水分がないと
唾液が出てこないので、
こまめに水分補給をすることが大事です。

また、カフェインは
利尿作用により唾液の分泌量を減少させるので、
過剰に摂取するのは避けた方が良いですね。

次に、舌の動きを活発化することが重要です。

唾液の分泌は、咀嚼や舌の動きによって
刺激を受けることで促進されます。

最も手軽に舌の動きを活発にする方法は、
「ガムを噛む」ことです。

シンプルですが、
これが1番効果あります。

ガムを口に入れておくと、
異物が口内にあるので
それを吐き出そうとして
唾液が勝手に分泌さるからです。

とてもシンプルですが、
この二つのことを意識するだけで
唾液の量が増え、口内環境が改善され、
結果的に舌苔が減って口臭が改善されます。

今回の話をまとめると、

・そもそもの問題は舌苔が「取れないこと」ではなく
舌苔ができてしまう「口内環境が悪化していること」

・唾液の循環が悪く口の中が渇くため、
舌苔ができ、口臭が起こる

・唾液の量を増やすには、
体内の水分量を増やし、
ガムを噛んで舌の動きを活発化させることが効果的

ということでした。